30代で大手企業からベンチャー企業に転職して良かったと思う4つのこと

2013022801

私は大手企業に勤めていましたが、30歳を過ぎてからWebデザイナーを目指し、今は社員十数名のベンチャー企業に勤めています。もちろん、Webデザインをどうしてもやりたかったからなのですが、それ以外にもベンチャー企業で働くことに良さを感じています。
そこで今回は、ベンチャーに転職してよかったと思うことをご紹介したいと思います

1. 自分の仕事が会社の売上や成長に貢献し、それが自分にフィードバックされることを実感できる

大企業では、自分の仕事がどのように会社に貢献しているかということがわかりにくくなりますし、自分に対する評価も曖昧に感じます。特に外向けの仕事ではなく、社内向けの仕事や社内調整の業務を中心にやっていると、そのように感じやすくなります。

ベンチャーは、自分の成果がダイレクトに会社の実績に反映されるのが分かります。評価制度は整っていなくても、会社への貢献が自分への評価にどのようにフィードバックされるのかわかりやすく、やり甲斐も感じますし緊張感も生まれます。

2. 業界全体で通じるスキルを伸ばしていける

大企業でのスキルは、一部の職種や業務を除いて社内でしか通用しないものが多く、転職しようとするとに役に立たないこともあります。

ベンチャーには社内向けの業務はあまりありません。そこで身につけたスキルは業界や職種全体で通用するものが多いのが特徴です。

ベンチャー企業には確かに不安定な部分があります。しかし、今は大企業に勤めているから安心というわけではありません。たとえ会社が残っていしても、個人が残れるかどうかは別問題だからです。せっかく大企業で身につけたスキルが、リストラでムダになることもあり得ます。

ベンチャーであれば、ひとつの会社内での地位を高めるためにスキルアップするのではなく、会社業界の中で通用するスキルを高めていけます。会社に振り回されることなく活かせるスキルを伸ばしていけるのです。

特にWeb業界では、職種としてのスキルが業界全体で通用します。給与水準は低い傾向はありますが、転職はしやすい方だと思います。

3. 思ったことをやり易い

ベンチャー企業は人出が足りない分、一人がいろいろなことをやらなければいけませんが、その分自分のやりたいことをやり易い環境にあります。

余計な社内調整も必要がほとんどなく、自分が会社に貢献できると思ったことはかなり自由にできると思っています。

4. 仕事に対する考え方が変わる

ベンチャーに勤めることで、仕事に対する考え方も変わりました。それまでは、就業時間中に労働力を提供する対価として給料をもらう程度にしか考えていませんでした。

しかし、ベンチャーでは自分の成果が会社の売上やブランド力の向上に直結し、さらにそれが自分の評価につながります。その中で、いかに会社に貢献するかということを強く意識するようになりました。

また、信頼を得ることが大事ということに気付かされました。同僚やクライアントは私の肩書や職種を見て仕事を依頼するのではなく、信頼できるかどうかで判断するのです。

まとめ

こうしてまとめてみると、よく見かけるベンチャーの良さについて書いた文章とあまり変わりがない月並みな内容に感じるかもしれません。しかし実際に転職してみると、実感として強く感じるものばかりで、その内容を素直に書いたつもりです。

私個人としては、大変でありますが、大企業のときより今の方がやり甲斐を感じています。

とは言っても、大手企業に勤めていたことは今の仕事に役立っています。今のクライアントである大企業の組織や意思決定方法、社内調整の難しさを理解した上でプロジェクトに望むことができるからです。

ベンチャー企業と言ってもこれから大きく飛躍する会社から経営が苦しい零細企業までさまざまあり、いわゆるブラック企業が多いのも事実です。また、給与や制度面で不十分なところも多々あります。そもそも何を持って「ベンチャー企業」というかあいまいな部分もあり、一概に転職を勧めることはできません。

にもかかわらず私が今仕事にやり甲斐を感じられるのは、運よくいい経営者に出会えたからだと思います。

そのことについては、追い追い書きたいと思います。

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