レスポンシブWebデザインのギャラリーサイトを半年運営して思ったこと

2012121301

なんだか最近良く見かける釣りのようなタイトルですが、気にしないでください。

私が日本のレスポンシブWebデザインのギャラリーサイト「Responsive Web Design JP」を公開して半年以上が経ちました

当初は「こんなテーマのサイトが成り立つのか」「半年後に流行が去って、恥ずかしいサイトになっていたらどうしよう」などと心配しましたが、ようやく掲載サイトも100を越え、波に乗ってきた感じです。
今回は、そんな中で見えてきたことを書きたいと思います。

1.制作されるサイトが増え続けている

9月までは1か月に掲載するサイト数が10前後だったのですが、10月以降は14サイト/月、12月に入ってからは2週間で12サイトと、サイトを掲載するペースが明らかにアップしています。

Responsive Web Design JP開設からしばらくの間は1週間探し続けてやっと1サイト掲載ということもありましたが、今では以前よりはるかにサイト集めが楽になったと思います。

2.Web業界以外のサイトが増えた

当初は制作会社やWebサービス会社などWeb関連のサイトが多かったのですが、最近ではショップやECサイトなども採用するようになり、Web業界以外のサイトが増えました

ミンネ

ミンネ

LADER

LADER

More Rear

More Rare

3.大手企業が増えた

当初は中小企業のサイトが多く、大手企業はキャンペーンサイトなどに採用する程度でしたが、最近は大手企業がコーポレートサイトや製品・ブランドサイトに導入する例がでてきました

NTTデータ

NTTデータ

ソニー製品情報

ソニー製品情報

チャンピオン | ゴールドウイン オフィシャルサイト

チャンピオン | ゴールドウイン オフィシャルサイト

4.レスポンシブWebデザインをやめたサイトも

一方でレスポンシブWebデザインをやめたサイトもあります。
読売テレビの採用サイトのは、昨年レスポンシブWebデザインを導入して話題になりましたが、今年はやめています。はやりが過ぎたというよりは、サイトの戦略上、必要ないと判断したのだと思います。

SMART × YTV 読売テレビ放送株式会社2013年度採用(リンク先は2014年度のページとなります)

SMART × YTV 読売テレビ放送株式会社2013年度採用

5.内容も進化

当初は、2~3つ程度のブレイクポイントをもうけ、それぞれに固定幅のレイアウトを用意する程度のサイトが多かったのですが、最近はブレイクポイントを増やしたりFluid Imageやリキッドレイアウトを駆使して幅の変化にシームレスに対応するサイトが増えました。

また、全画面の画像やパララックススクロース、スライダー、Ajaxなどを組み合わせた凝ったサイトも増えてきました。

IMJ

IMJ

C.A.MOBILE

C.A.MOBILE

KATOSHUN.com

KATOSHUN.com

6.WordPressのレスポンシブWebデザインテンプレートを使った中小企業サイトも多い

オリジナルデザインのサイトを掲載している「Responsive Web Design JP」で紹介する機会はありませんが、予算があまりない中小企業でも意外とレスポンシブWebデザインを採用しています。
WordPressなどのテンプレートやフレームワークを使えば、中小企業でも安価にレスポンシブWebデザインを導入できるようになりました。

レスポンシブWebデザインというと導入コストが高くなるイメージがありますが、デザインやレイアウトが既製品のもので問題なければ、むしろ安価にマルチデバイス対応をするための良い手段かもしれません。

SiteFrame

SiteFrame

最後に

レスポンシブWebデザインにはメリット/デメリットがあります。有効性についても賛否両論があり、現状でも試行錯誤が続いている状態です。実際私も個人サイトはいくつか作りましたが、クライアント案件での制作はごくわずかです。

ただ、大手企業やコーポレートサイトでの採用が増え、制作されるサイトの数も増え続けています。その流れをみる限り、一時的な流行ではないように思います。

現状では技術的な目新しさもあり、宣伝効果を狙ったギミックとして採用しているサイトも多いと思います。やがて目新しさがなくなり、技術やフレームワークが確立されれば、サイトの位置付けや役割りによって、採用すべきサイトとそうでないサイトが明確になってくるのではないでしょうか。

半年後、まだ時代遅れの恥ずかしいサイトとなっていないようでしたら、また状況をご報告したいと思います。

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