30代でWebデザイナーをめざす人に必要なセンスとは?

2012120401

前回、「センスは経験のショートカット」というお話しをしました。
では、「センス」とはいったいなんでしょうか?
いろいろな解釈がありますが、私にセンスがあるかどうかは棚に上げ、ここでは自分の考えを書きたいと思います

辞書で調べると、「センス」とは「物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。」とあります。「デザインセンス」に関していうと、以下の2つ意味で使われているように思います。

1.体系立った学習や経験をせずに身につけた感覚
2.才能

では、この2つの違いはなんでしょうか?

1.体系立った学習や経験をせずに身につけた能力

ここでいう「体系立った学習」とは、デザインの法則や色彩、タイポグラフィに関する知識などを指します。また、「経験」とは、いわゆる「引き出し」の多さやいいデザインを取り入れる力などを指します。

これらの感覚は、学習や経験により後から身につけることもできます。そのため、人によっては体系立った学習や経験によるものを「センス」に含めることもあります。一方、子供のころから絵を描くのが好きだったり、いいデザインをみるのが好きだったりすることで、自然と身についていることもあります。

前回のブログでの「センス」とは、この意味を指します。30代でWebデザイナーをめざす場合、知識や経験の面で圧倒的に不利になりますが、「センス」によってある程度その差を埋めることができるのです。

つまり、「センス」がある人は、体系的に学んではいなくても、昔からデザインが好きな人が多いということになります。好きかどうかはWebデザイナーをめざす上では非常に重要な要素です。昔は好きでなかったけど、急に好きになるということはあまり考えられません。もしそうだとしても、かなり厳しい戦いを強いられるでしょう。

30代でWebデザイナーをめざす方は、本当に自分がデザインを好きなのかどうか、じっくり考えてみることをオススメします。

2.才能

一方「才能」は、トップクリエイターをめざしたい方に必要な「センス」です。

Webデザインは、基本的にはセオリーを学び経験を積むことで、ある程度までは誰でもできるようになります。しかしあるレベルになると、理屈だけでは説明のつかない素晴らしいデザインをする人の存在に気付き、越えられない壁となるのです。

彼らこそが、才能を持ったトップクリエイターとなる人たちです。

彼らは、デザインに対しわかりやすい説明をします。ところが、その説明を聞いた上でも真似することができないのです。
もちろん、彼らは才能を持った上で努力も重ねています。

もしあなたにこの意味での「センス」があるのなら、30代とか40代とか関係ありません。Webデザイナーをめざすべきでしょう。

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