僕が30代でWebデザイナーになるまで(前編)

2012111601

はじめまして。
WebデザイナーをしておりますKATOSHUNと申します。
簡単に自己紹介しますと、大学を卒業後、某通信会社に勤めていましたが、30歳を過ぎてから思い立ってWebデザイナーに転職しました。今ではすっかりアラフォーのおっさんになり、株式会社クライマークスでチーフ・デザイナーをしております

今回は、ブログ初投稿ということで、私が30代でWebデザイナーになるまでをご紹介したいと思います。

いきなりプログラミングだった、はじめてのWeb制作

先ほど書いたように、私は大学を卒業後、某通信会社に勤め、営業、企画などの仕事をしていました。

Web制作とはまったく関わりがなかったのですが、初めてWebに関わるようになったのは、会社の労働組合のWeb担当になったときでした。組合といっても、持ち回りで順番が回ってきただけで、それがその後の人生に大きな影響を与えるとは、思ってもいませんでした。

Web担当として任された最初の仕事は、アンケートサイトを作ることでした。
「元々あるアンケートサイトを直すだけ」と言われたのですが、そのページは、ASP(Active Server Page:サーバーサイドのプログラム言語)で書かれていました。

今でこそさまざまなWebサービスがあって、ちょっとしたアンケートサイトであれば簡単に設置することができるのですが、当時は自分でプログラムを書くしかなかったのです。というか、HTMLもまったく知らないのに、いきなりASPというのは、包丁も握ったことがないのに、フランス料理を作れと言っているようなものです。

幸い、高校の時にBASICやアセンブラをいじったことはあったので、前任の担当者に聞いたりネットで調べたりしながら、なんとか作ることができました。

大変ではあったのですが、元々デザインやモノ作りが好きだったこともあり、これをきっかけにすっかりWebのおもしろさにはまってしまいました。結局、組合Web担当の任期期間中に、イベントの登録サイトの制作や組合本体サイトのリニューアルなど、いろいろなWebサイトの制作を手がけました。

Webデザイナーへの転職を決意!

一方そのころ、会社は買収を繰り返され、親会社がコロコロ変わっていました。自分の周りでも尊敬する先輩が突然辞めたりして、自分自身も会社のなかで何をめざすべきなのか分からなくなっていました。

年齢も30歳を越え、これからの人生を考えたとき、本当にやりたいことをやるのは今が最後のチャンスだと思い、Webデザイナーの道を歩みたいと思うようになりました。
元々私は、小さいころから絵を描くことが好きで、大学在籍中や当時の職場では、チラシなどを自分で作ったりしていました。ただ、組合のWeb担当になるまでは、デザインを仕事にすることは考えてもみませんでした。組合での活動を経て、本格的に仕事にしたいと思うようになったのです。

しかし、いきなり未経験の業界に踏み込むのはリスクがあります。
そこで、仕事を続けながらスクールに通い、適性があるか見極めることにしました。

とはいえ、スクールに通うには70万円ほどの費用がかかります。また、そもそも「未経験」で「Webデザイナー」になれば、収入の大幅減は避けられません。結婚して幼い子供もいる身としては、かなりの決断が必要でした。

幸い妻は、自分も働いているからと快諾してくれました。しかも休日も子供の面倒をみてくれ、私が勉強する時間を積極的に作ってくれたのです。いつもは憎まれ口ばかり叩いている妻ですが、今でも本当に感謝しています。

10年ぶりのウキウキ学生生活?

スクールは、20代前半の人たちばかりで、若い女性が多いのはうれしいんですが、正直自分は浮いていました・・・

スクールで習うことは、アプリケーションの使い方やコーティングの仕方などが中心となります。体系的に学べるという点では良かったのですが、独学で学べないかというと、そうでもありません。むしろ、次々に出てくる新しい技術を自分で積極的に身につけていく気概がないと、Web業界では厳しいと思います。

実際私も、スクールの課題とは関係なく自分のサイトを作ったり、課題として作ったサイトも知人の和菓子屋さんにお願いして実際の店舗サイトを作らせてもらったり、講師の方が経営している会社から仕事を請け負ったりするなど、授業とは関係なくスキルの習得や実務経験を積むことに力を注ぎました。

では、高いカネを払ってスクールに通う意味はないのかというと、そうではありません。
私はスクールで得た最も大きなものは、人とのつながりだと思っています。
先程、クラスの中で浮いていたと書きましたが、そんな中でも若いクラスメート達は自分を受け入れてくれ、次第に打ち解けることができました。このとき知り合ったクラスメートの一人とは、私がお誘いして今同じ会社で働いています。

また、このときに人生を左右する出会いもありました。
この続きは後編で・・・

コメント

  • Twitterをフォロー
  • Facebookページを見る
  • RSSを登録

KATOSHUN.com | 加藤俊司作品集